2025年9月11日にガーミンは、新作サイクルコンピューター「Edge 550」と「Edge 850」を発表しました。
今回発表した新モデルは、従来のEdge 540/840シリーズの後継機として位置づけられており、「最も明るく最もスマートなコンパクトサイクルコンピューター」として開発されています。
- 2.7インチ
カラーディスプレイ -
従来の2.6インチから0.1インチ拡大してより明るく
- 新プロセッサー搭載
-
Edge 1050と同等の高速処理能力を発揮
- 5Hz GPS記録対応
-
さらに精密な走行データを収集
- スマート
補給アラート -
体力、コース、天候に基づく補給を提案
- GroupRide
機能実装 -
Edge1050に実装済みのリアルタイムデータ比較とメッセージ機能
- 天気情報
-
スマホのGarmin Connectアプリとペアリングすることで、雨雲レーダーや風向きなどの天気情報をライド中に確認できる。
| Edge 850 | Edge 550 | |
| 価格 | 85,800円(税込) | 71,800円(税込) |
| サイズ | 54.6×92.2×16.8mm | |
| 重量 | 110g | |
| ディスプレイ | 2.7″ TFT LCD | |
| 解像度 | 420×600px | |
| バッテリー | 12時間 | |
| ストレージ | 64GB | 32GB |
| 操作方式 | ボタン + タッチスクリーン | ボタンのみ |
| 音声機能 | スピーカー バイクベル 音声案内 | ビープ音 |
| Garmin Pay | ||
| 住所検索 | デバイス上で住所検索可能 | |
| ルート作成 | デバイス上でルート作成可能 | |
| プリインストール地図 | 2地域 | 1地域 |
| 5Hz GPS | ||
個人的な印象ですが、最新モデルがほしいという方や高精細ディスプレイでの高い視認性を求めている方であれば今回のEdge850とEdge550は魅力的な新機種です。
しかし、ロングライドで長時間使用したい方や、やトレーニング管理機器としてコスパよく使用したい方であれば、従来のEdge840 SolarたEdge540の方が万人受けするサイコンだと感じています。

Edge850/550の主な新機能とアップデート内容
ディスプレイとハードウェア

Edge850と550の最も目につくアップデートは、ディスプレイ技術の大幅な進化が挙げられます。
2.7インチTFT LCDディスプレイは解像度420×600ピクセルを実現して、1,000nitsの明るさで直射日光下でも優れた視認性を発揮します。
従来の反射型ディスプレイからアップデートされたことで、色彩の鮮やかさと操作性が大幅に向上しました。
内蔵スピーカー搭載(Edge 850のみ)
Edge 850にはEdge1050と同じように内蔵スピーカーが搭載されて音声機能を利用できます。
- バイクベル
-
本物のベルと区別がつかないリアルなベル音を鳴らす。
- ナビの音声案内
-
ナビ案内を音声でお知らせ
- ワークアウトの
音声案内 -
ワークアウト中の音声ガイダンス
- 各種アラート音
-
より豊富で聞き取りやすい通知音
高精度のGPS機能
5Hz GPS記録機能により従来モデルより精度が向上しており、森の中などGPS測位しにくい場所でも利用しやすくなりました。
従来モデルのガーミンEdgeは1秒間に1回の頻度でGPS測位を行っていましたが、Edge850/550では1秒間に5回の頻度でGPS測位を行います
5Hz GPS記録機能により、マウンテンバイクでの下り走行時などで、1Hz記録では捉えきれなかった詳細なライン取りや軌跡を記録できるようになっています。
エンデューロやダウンヒルプロファイルと組み合わせることで、オフロード走行の分析精度が格段に向上しています。
トレーニング機能が充実

今回のアップデートによって、電動シフトを使用している方は各ライドでのギア比分析が可能になりました。
また、「スマート補給アラート」が新しく実装され、水分・炭水化物など、ライド中に補給するものやタイミングを表示されるようになっています。
猛暑の夏場や山間の寒冷など、予期せぬ環境変化での体力低下などを事前に把握することで、効率的、かつ安全なトレーニングをサポートしてくれます。
スマートフォンのGarmin Connectアプリとペアリングすると、雨雲レーダーや風向きなどの天気情報をライド中に確認できる「リアルタイム天気情報」も便利です。
そのほかにも「おすすめのワークアウト機能」では、今までの記録やパフォーマンスなどのデータを元に自分に合ったワークアウトを作成してくれます。
これまでのデータに基づいてパーソナライズされたトレーニングプランを無料で作成できるので、目標に向けたトレーニングに最適です。
ナビ機能の拡張

これまでは、Edge1050にのみ搭載されていた「GroupRide」や「道路の危険箇所の報告」がEdge850とEdge550でも実装されました。
GroupRide機能ではメッセージのやり取り、お互いの位置情報のシェア、万が一事故にあってしまった時の仲間へアラートなどの機能が利用できます。
また、ヒルクライムではリーダーボードや、ライド終了後に誰が1位だったのかなど楽しく競い合う機能もありグループライドの楽しさがさらに増えます。
道路の危険箇所の報告では、Edgeユーザー間で道路上の危険箇所を報告し合うことができ、報告された危険個所に近づくとアラートが発生し、安全性を高めてくれます。
また、Edge850のみではありますが、Edgeのデバイス上で住所検索やルート作成、GARMIN Payでの支払いができるようになっています。
他モデルとの詳細比較
![]() Edge 1050 | ![]() Edge 850 | ![]() Edge 550 | ![]() Edge 840 Solar | ![]() Edge 540 | |
| 価格 (本体のみ) | 126,800円 | 85,800円 | 71,800円 | 85,800円 | 63,800円 |
| サイズ | 63×117×20mm | 54.6×92.2×16.8mm | 54.5×85.1×19.6mm | ||
| 重量 | 124g | 110g | 84.3g | 80.5g | |
| ディスプレイ | 3.5″ TFT LCD | 2.7″ TFT LCD | 2.6″ MIP | ||
| 解像度 | 390×390px | 420×600px | 246×322px | ||
| バッテリー | 20時間 | 12時間 | 32時間 (+ソーラー) | 26時間 | |
| ストレージ | 64GB | 64GB | 32GB | 32GB | 16GB |
| タッチスクリーン | |||||
| スピーカー | ビープのみ | ビープのみ | ビープのみ | ||
| 5Hz GPS | |||||
| Amazon | Amazon | Amazon | |||
Edge1050との比較
Edge850とEdge1050

ガーミンEdgeシリーズのフラッグシップモデルであるEdge1050の機能をそのまま小さな本体に詰め込んだ機種が今回発表されたEdge850です。
Edge1050で使える機能のほぼすべてをEdge850でも利用できるうえに、本体サイズが小さいことで値段的にもEdge850の方が安いです。
しかし、本体サイズが小さくなったことで価格が抑えられている反面、バッテリーサイズが小さくなるため本体稼働時間は最大12時間(節約モードで最大36時間)となり、最大20時間(節約モードで最大60時間)稼働できるEdge1050よりかなり短くなっています。
Edge840 Solarではバッテリー容量の小ささをソーラー発電で補うよう設計されていましたが、Edge850ではソーラー発電には非対応となっています。
操作性においてはEdge850でもEdge1050と同じプロセッサーが内蔵されたことでスマホ感覚で利用できるでしょう。
Edge850には物理ボタンも配置されているため雨などの悪天候の環境下ではEdge850の方が操作性がよくなります。
リアルタイムでの天候データの確認機能は今回初実装されたため、Edge1050にはない新機能となります。
Edge550とEdge1050

Edge550も機能性の部分では大部分がEdge1050に近い機能を搭載しています。
Edge550は、本体サイズが小さくなっただけでなく、タッチスクリーン非対応で物理ボタンのみでの操作になるため、Edge850よりもさらに価格は安いです
しかし、GARMIN Payや内蔵スピーカーなどはEdge550に搭載されていないため注意しましょう。
Edge840 solar・Edge540との比較
Edge850とEdge840 Solar

Edge850は基本的にEdge1050と同じ機能を搭載した機種になるため、Edge840 Solarと比較すると基本的な機能性ではEdge850の方が高性能です。
ディスプレイサイズがわずかに大きくなっただけでなく、新しいディスプレイにアップデートされたことで走行中などの視認性もEdge850の方が格段に優れています。
しかし、Edge850はソーラー発電が非搭載だけでなく、新しいディスプレイによる消費電力増加によってバッテリー駆動時間が短くなっています。
Edge840 Solarであれば最大32時間(節約モードで最大60時間)使用できたためブルべライドでも十分使用できましたが、Edge850では注意が必要です。
機能性が向上したことで価格もEdge850の方が高くなっているため価格差を考慮する必要があります。
Edge550とEdge540

Edge550も基本的にはEdge1050と同程度の機能を搭載した機種になるため、Edge540と比較すると基本的な機能性ではEdge550の方が高性能です。
しかし、機能性とディスプレイは改善していますが、バッテリー稼働時間はEdge540より短いです。
また、価格においても8,000円ほどEdge550の方が高い値段設定になっています。
Edge 850/550がおすすめの方の特徴
Edge 850をおすすめできる方
- 最新技術と機能を使ってみたい
- 1回のライドが10-12時間を超えない
- タッチ操作を好む
- 音声案内を活用したい
- 予算に余裕がある
Edge850は、今回のアップデートでディスプレイサイズが0.1インチ大型化して、高精細で視認性が向上しました。
また、これまでEdge1050にのみ搭載されていた機能がEdge850にも実装されたことで、今までよりもさらに多機能なEdgeになっています。
そのため、今回搭載されたグループライド機能や音声案内、トレーニング管理機能などが気になる方はEdge850を購入してみるといいでしょう。
しかし、視認性と機能性を向上させた反面、バッテリー稼働時間はEdge1050やEdge840 solarと比較すると短くなってしまいました。
そのため、12時間以上連続してライドする方や充電頻度を少なくさせたい方は、Edge850の購入には注意しましょう。
Edge 550をおすすめできる方
- ボタン操作を好む
- コストパフォーマンス重視
- 新しいディスプレイ技術を体験したい
- 基本機能で十分
- 音声案内機能は不要
Edge550もEdge850と同じようにディスプレイの改良と、グループライド機能などの搭載よって視認性が高い多機能サイコンとなりました。
タッチディスプレイや音声案内機能、Garmin Payなどの一部の機能が不要と感じる方はEdge850よりも価格が抑えられたコスパに舵を切ったEdge550の購入がおすすめです。
しかし、Edge850と同じようにバッテリー稼働時間が短縮しているため注意しましょう。
また、Edge850はEdge840 solarと価格は同じですが、Edge550は Edge540と比較すると8,000円ほど価格が高いです。
そのため、人によってはEdge540の方がコスパがいいサイコンである方も多い可能性もあるため、一度自分に必要な機能を整理してから購入することをおすすめします。
Edge550にはない機能
- タッチスクリーン
- 音声案内機能
- Garmin Pay決済
- デバイス上での住所検索機能
- デバイス上でのルート作成機能
従来モデルがおすすめの方の特徴
長時間ライド重視ならEdge 840 Solar

Edge 840 Solarは、ソーラー充電により最大32時間(節約モードで最大60時間)の使用が可能なので、バッテリー稼働はEdge850と比較すると大きく優れています。
特に、ブルべやロングライドなどで12時間以上使用する機会がある場合の方はEdge 840 Solarの方が使いやすいでしょう。
また、ロングライドやブルべで長時間使用する方でなくてもバッテリー容量などは、普段のEdgeの充電頻度にも大きく関係します。
Edge850とEdge550では最大12時間使用可能ですが、習慣的にトレーニングする方であれば場合によっては週に1回は充電が必要な場合もあります。
いざ出かけようと思ったときにバッテリー残量が少ない可能性もあるため、充電頻度という観点からもEdge840 Solarの方が使いやすい方が多いでしょう。
最高性能重視ならEdge 1050

Edge 1050は、3.5インチの大きなディスプレイとEdgeシリーズで最高の機能搭載しています。
今回のアップデートでEdge850でもEdge 1050と同じプロセッサー搭載やナビ機能の実装がされていますが、大画面で使用したい方はEdge 1050の方が向いています。
また、Edge 1050の方がバッテリー容量が大きいためバッテリー稼働時間もEdge 850よりもかなり優れています。
Edge 1050とEdge 850では価格差があるため、もし、予算に余裕があって、最高の体験を求める場合はEdge 1050という選択肢もおすすめです。
コストパフォーマンス重視ならEdge 540

今回発表されたEdge 850とEdge 540は、「最も明るく最もスマートなコンパクトサイクルコンピューター」として開発されています。
そのためディスプレイの視認性や全体的な機能性はこれまでのEdgeシリーズのなかでもトップレベルです。
しかし、その反面ミドルグレードに位置していたEdge 550の価格はEdge 540よりも約8,000円高くなっています。
そのため、タッチスクリーンや高いナビ性能、高度なトレーニング管理ツールなどが不要に感じる方は、一番コスパが高いEdge 540を購入することをおすすめします。
わたし自身もEdge 540を長年使用していますが、Edge540でも機能性は高く、トレーニングにも十分使用できる機種なので使っていて特に不満に感じたことはありません。

まとめ
Edge 550/850は、ガーミンの技術力を結集した優秀なサイクルコンピューターです。
特にディスプレイの視認性向上は大きなメリットとなります。
ただし、バッテリー持続時間の短縮は長時間ライドを行うサイクリストには大きなデメリットとなる可能性があります。
購入を検討する際は、自身のライドスタイル、必要な機能、予算を総合的に考慮し、最適なモデルを選択することが重要です。
新機能に魅力を感じる場合は新作を、長時間使用や既存機能で十分な場合は従来モデルも有力な選択肢となります。





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