現地時間2020年7月28日にスペシャライズドから、待望の新型モデルの【ターマックSL7】が発表されました。
昨今のロードバイク界でも非常に評判の高いスペシャライズドの新モデルなのでウワサの段階からとても盛り上がっていました。
ターマックSL7にはスペシャライズドの現時点における最高の技術が組み込まれています。
究極のロードバイクになるであろうターマックSL7について詳しく解説します。
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ターマックSL7の特徴
特徴①ターマック独特の軽快さ
今までのターマックといえば、【軽量】【ハンドリングの良さ】【快適性の高さ】が印象として強く受けるフレームでした。
特に、ターマックSL6は、軽量で扱いやすいとの理由で、多くの山岳ステージでも使用されたフレームです。
今回のターマックSL7は、そういった今までのターマックの【扱いやすさ】という最大の特徴をベースにして開発されました。
特徴②ヴェンジのようなスピード感
今回発表されたターマックSL7の一番注目すべきポイントは、ヴェンジとの融合ではないでしょうか。
ターマックSL6も空力性能の向上をポイントに挙げていました。
しかし、ターマックSL7はさらなる空力性能の向上を果たしました。ヴェンジの空力性能には一歩及ばないにしろ、ヴェンジに極めて近い空力性能を実現しています。
その空力性能の高さは、ほかのオールラウンドバイクとは比べものにないくらい素晴らしいものです。
特徴③この一台があればそれで十分
今までのフレームは、平坦なコースではエアロロード、山岳が多いコースはオールラウンドバイクといったように使い分けすることが当たり前でした。
しかし、今回のターマックSL7は、ターマックとヴェンジが融合したまったく新しいロードバイクです。そのため、この一台があれば他にはなにもいらないのです。
私のようなアマチュアレーサーとしては、レースごとにフレームを使い分けることなどできないので、ターマックSL7だけあれば十分というポイントは、非常に魅力的です。
ターマックSL7の改良ポイント
ポイント①フレーム形状
【Aero is Everything-エアロこそがすべて】がスペシャライズドが長年持ち続けている信念です。
今回のターマックSL7も空力性能の向上するようにフレーム形状が改良されています。
もちろん、バイク重量は、UCI規定の6.8kgギリギリの状態を維持したまま空力性能を向上しています。
そのため、単純に平坦でも上りでも過去最高に速いロードバイクになりました。
ポイント②コクピット
前回のヴェンジの発表のときに、新しいステムとハンドルが同時開発されました。
ワイヤー内蔵による空力性能の向上はもちろんのこと、ケーブルルーティンなども見直されて、整備性がよくなりました。
ターマックSL7もそのときに培った技術によって、空力性能・整備性どちらにおいても優れた新型コクピットが採用されています。
丸ハンドルや既存のステムにも対応できるようになっています。
コクピットの整備性が高くなった結果、輪行などで一度バラした状態からも組み立てやすくもなっています。
ポイント③BB
以前のロードバイクは、大部分がBBに圧入式が採用されていました。しかし、近年は、ネジ式のBBが採用されるロードバイクが増えています。
スペシャライズドでは、新型ヴェンジやルーベでもネジ式のBBが採用されており、今回のターマックSL7にもネジ式のBBが使われています。
ネジ式のBBになったことで、音なりのリスクが減ったりなどの不具合が起こりにくくなっています。
やはりセミエアロロードがトレンドになる!?
理由①ヴェンジの廃盤
2019年末からスペシャライズドは、ヴェンジの新規受注や販売を停止していました。
今回のターマックSL7の発売に伴い、ヴェンジは廃盤になりました。
なぜあれほど好評だったヴェンジを2年ほどでわざわざ廃盤にしたのか?
その答えは今回のターマックSL7にあります。
ターマックSL7は【エアロ】と【軽量】を高いレベルで実現しているため、ヴェンジとターマックでモデルを分ける必要がなくなったためです。
ヴェンジの廃盤という思いきった決断から、セミエアロロードに分類されるターマックSL7が今後のトレンドになることをあらわしています。
理由②これ以上求めようがない
過去のロードバイクは、【軽量】【エアロ】【剛性】の3つの要素それぞれを同時に高いレベルで実現することは難しかったです。
そのため、それぞれの要素に特化したエアロロードやオールラウンドバイクなどのジャンルが生まれました。
しかし、ターマックSL7では、すべての要素を高いレベルで実現できました。
まだまだ改良の余地が残されているかも知れませんが、少なくとも今以上に求めようがないロードバイクに仕上がっています。
理由③主流メーカーがトレンドを引っ張っている
先日発売されたトレックの新型エモンダ もエアロと軽量を実現させました。そして、今回スペシャライズドもターマックSL7を発表しました。
ロードバイク界の大手メーカーがこのセミエアロロードというジャンルをトレンドとして引っ張り上げているため、これからはセミエアロロードがトレンドになると予想されます。
エアロロードというジャンルがロードバイク界では過去の遺産になることもあるかもしれません。
まとめ
ターマックSL7は究極のオールラウンドバイク
今回はスペシャライズドから発表された新型ロードバイクのターマックSL7についてまとめました。
ターマックSL7は究極のロードバイクといえるでしょう。
今回のターマックSL7によってヴェンジは廃盤になりますが、ターマックSL7一台あればすべてが十分でしょう。
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