クロモリのロードバイクが根強く愛される理由は?どんな特徴や魅力があるの?

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クロモリフレームのロードバイクは、古くから製造が続いている歴史が深いロードバイクです。カーボンのロードバイクが開発された現在でも、根強い人気が残っており、多くのサイクリストから愛されているロードバイクになっています。

古くからあるクロモリフレームがどうしてそこまで愛されるほどの人気があるのでしょうか? 今回は、クロモリフレームの魅力や特徴について解説していきます。

  • クロモリフレームの特徴やメリット・デメリット
  • クロモリフレームが長く愛され続ける理由

今回は、この二点について中心に話を進めていきます。

クロモリフレームの特徴

クロモリフレームの特徴

そもそもクロモリフレームとは、どのような素材で作られており、どのような特徴があるロードバイクなのでしょうか? まずは、クロモリフレームについての話を進めていきましょう。

特徴①クロムモリブデン鋼からつくられる

クロモリフレームの原材料は鉄の一種である「クロムモリブデン鋼」といわれる金属です。このクロムモリブデン鋼は、鉄に「クロム」と「モリブデン」という物質を添加したことでつくられています。

添加物を加えることで、一般的な鉄とは違った性質を持った金属になっています。

特徴②フレームに適度なしなりがある

クロムモリブデン鋼は、鉄に添加物を加えることで、一般的な鉄よりも、しなりやすくなっています。クロモリフレームの特徴としてよく耳にする「独特の伸び」という感覚の根本は、このクロムモリブデン鋼のしなりやすさに起因しています。

また、このクロムモリブデン鋼の性質が、クロモリフレームの人気の秘訣にもなっています。

特徴③クラシックなロードバイク

クロモリフレームのロードバイクは、古くからつくられているため、非常にクラシックなロードバイクです。細かいジオメトリーは変化していたとしても、パット見た感じは昔から変わりはありません。

細いパイプでつくられたシルエットが、クラシックなロードバイクのシンボルとなっています。

クロモリフレームの4つのメリット

クロモリのメリット

根強い人気があるクロモリフレームですが、人気が高いということもあって、非常に多くのメリットがあります。ここでは、代表して4つの大きなメリットについて解説していきます。

メリット①乗り心地がいい

クロモリフレームの最大のメリットは、乗り心地がいいことでしょう。ロードバイクは、走行中に路面の凹凸などで振動が発生します。アルミフレームではその振動をダイレクトにライダーに伝えてしまいますが、クロモリフレームは振動を吸収してくれます。

また、クロモリフレームは独特のしなやかさがあるフレームなので、そのしなりがペダリング時に心地よさをもたらします。

メリット②とにかく丈夫

クロモリフレームの素材は鉄の一種なので、大きな衝撃を加えてしまったとしても相当な衝撃でない限りは、破損することはありません。

また、添加物を加えていることで、わずかにさびにくくもなっています。メンテナンスやフレームの取り扱いにカーボンフレームの様な細心の注意がひつようありません。

メリット③外観がおしゃれ

クロモリフレームの見た目は非常に特徴的です。細いパイプを溶接してフレームを作っているため、全体のシルエットが非常に細いです。クラシックなロードバイクのシンボルとなっているこの外観は非常におしゃれです。また、クロモリフレームは溶接したつなぎ目もきれいにほどこされているため、そのつなぎ目自体もおしゃれに見えます。

メリット④オーダーメイドに対応している

ロードバイクは、各メーカーでジオメトリーといわれる各パーツの寸法が公表されています。その数値をみて、自分にあったフレームサイズなどを選択していきますが、すべてが自分の身体のサイズにフィットしていることは少ないです。

しかし、クロモリフレームであれば各パーツの細かなサイズまで指定して、完全なオーダーメイドフレームを作ることができます。

クロモリフレームの2つのデメリット

クロモリフレームのデメリット

古くから愛され続けているクロモリフレームのロードバイクですが、アルミやカーボンと比較してもちろんデメリットとなるポイントもあります。クロモリフレームを使っていく上で、デメリットについても知っておきましょう。

デメリット①重量が重い

クロモリフレームの原料は鉄に添加物を加えたものなので、重量は鉄と変わりません。鉄は非常に重いため、クロモリフレームの重量もアルミやカーボンのロードバイクと比較して重いです。

この重量の重さは、平坦な道や下り坂ではあまりアドバンテージに感じることはありませんが、上り坂では顕著に違いとして感じられるようになります。

デメリット②パーツ内部のさびには注意

二つ目のクロモリフレームのデメリットは、内部のさびに注意が必要という点です。クロモリの表面はあまりさびることはありませんが、内部がさびてしまうことはあります。

フレーム表面はもちろんですが、フレーム内部の水気などにも注意が必要です。年単位で定期的にオーバーホールは行わなければなりません。

クロモリフレームの人気が今でも高い4つの理由

クロモリフレームの人気の理由

クロモリフレームの特徴など、以上のことを踏まえてクロモリフレームが、長い間愛され続けている理由について解説していきます。

理由①クロモリ独特の走りができる

適度なしなりがあるクロモリフレームは、他のフレームにはない乗り心地のよさがあります。フレームがしなることで、路面からの振動をうまく吸収してくれるためロングライドでも疲れにくいです。

このクロモリフレームの乗り心地のよさを体感してしまうと、他のフレームでは乗り心地が悪く感じてしまうといても過言ではないかもしれません。

理由②重量の重さをそこまで感じない

クロモリフレームの最大のデメリットであるのが、フレーム重量が重いことが挙げられます。しかし、クロモリフレームに乗っている方は、「上り坂以外ではあまり重さを感じない」と言う方も多いです。

クロモリフレームは、ペダルを踏み込んだときの適度なしなりで、ペダリングをアシストするように働きます。その影響で、斜度のきつい上り坂以外では数値ほどの重さは感じません。

理由③オシャレな見た目

クロモリフレームは、細いシルエットでクラシックな見た目のロードバイクです。シルエットだけでも十分オシャレで街中を走っていると目を引く魅力があります。

また、クロモリフレームは金属自体の光沢や溶接された継ぎ目部分もきれいなので、細かい部分でもオシャレに感じます。ファッションの一部として使える数少ない自転車でしょう。

理由④長く乗り続けられる

クロモリフレームが長く愛され続ける理由として、丈夫であることも挙げられます。強度が高いため、フレームが破損することはほとんどありません。

カーボンフレームのような取り扱いに注意する必要もありません。また、長い間同じフレームを使用できるため、さらに愛着がわいてきます。

注意点

長い間乗り続けられるクロモリフレームですが、メンテナンスフリーの自転車ではないということはしっかり理解しておきましょう。

フレーム内部のさびなどには注意が必要で、長年使い続けていくためには、定期的にオーバーホールしていく必要があります。

まとめ

クロモリフレームはオシャレで長持ち!乗り心地のよさも人気の秘訣

今回は、ロードバイクの世界でも歴史深いクロモリフレームの特徴や長い間愛され続けている理由について解説しました。クロモリフレームは、素材の特徴である独特のしなりから生まれる乗り心地のよさや、オシャレな見た目によって長年愛されています。

丈夫であることも理由の一つですが、定期的なメンテナンスが必要であるということは覚えておきましょう。

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