ロードバイクやマラソンなどの持久系のスポーツに取り組まれている方に取って、運動中のエネルギー補給は重要です。エネルギーバーやエナジージェルなど、エネルギー補給するための商品は種類が多いです。
その中でも、「粉飴」は持久系アスリートにとっておすすめのエネルギー源です。
今回は、粉飴についての解説に加えて、簡単にできる粉飴ジェルの作り方を紹介します。とても簡単に作れるので実際に試してみてください。
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粉飴とは?

マルトデキストリンが原材料
粉飴という商品名でいくつか販売されていますが、粉飴の原材料は「マルトデキストリン」という成分です。
マルトデキストリンは、トウモロコシなどのでんぷんを発酵させて作られた糖質です。マルトデキストリンは砂糖などと同程度の吸収性やエネルギーを持っています。
効率よく糖質補給ができる
マルトデキストリンは、糖質の塊のようなものなので、糖質の補給に最適です。マルトデキストリンは、体内に吸収されやすい特性があるため、短時間で、素早く、多くの糖質補給ができます。
そのため、アスリートは糖質補給に粉飴を使用しています。また、介護の現場では、低栄養の患者さんに栄養補給目的で、粉飴を使用しているところもあります。
粉飴を使用するメリット

持久系スポーツに取り組んでいるアスリートが、他の商品を使わずに、粉飴を使用するのは、エネルギー補給の効率がいいというだけではありません。
次に、粉飴を補給食として使用する上でのメリットについて紹介します。
メリット➀甘さが控えめ
粉飴は吸収性に優れており、エネルギー補給の効率がいいです。粉飴以外にも、グルコースという糖質も吸収性に優れています。しかし、グルコースは強い甘みがあるため、一度に大量に摂取するときに不快感を覚えることもあります。
粉飴は、グルコースよりも甘味が控えめで、さわやかな味わいなので、とても飲みやすいです。
メリット②コストパフォーマンスがいい
粉飴のメリットは、コストパフォーマンスのよさも挙げられます。エナジージェルやエナジーバーなどアスリート向けの補給食は、1つで200円以上することがほとんどです。
しかし、粉飴は、ジェルタイプの商品で1つあたり100円程度、粉末タイプでは、100円あたり400kcal以上相当分を購入できます。
1kg購入しても1000円前後なので、コストを抑えながらエネルギー補給ができる点は非常に魅力的です。
粉飴はジェルでの摂取がおすすめ
粉飴は、すでにジェルタイプになっている商品や、粉末の状態で販売されている商品があります。
粉末タイプの粉飴は、水に溶かしてボトルに入れて、水分摂取しながらエネルギー補給をしたり、ジェル状にして摂取したりすることができます。
個人的には、やはりジェルとして摂取する方がおすすめです。その理由としては以下の2点が挙げられます。
理由①少量でエネルギー補給できる
ジェルをエネルギー補給として使用する最大のメリットは、少量で大きなエネルギーを補給できるという点です。
ボトルの水分に粉飴を溶かして、水分摂取しながらエネルギー補給する方法では、多くの水分を飲む必要があります。
それに対して、ジェルは、少ない量を飲んだだけで、エネルギーを補給することができます。
理由②持ち運びしやすい
ジェルとして粉飴を摂取すると、フラスクボトルなどに入れて少量のみ持ち運ぶようになるため、携帯性がいいです。ロードバイクに乗っていたりするときに、物を持ち運ぶ要領には限りがあります。
携帯できるものに制限があるなかで、携帯性がいいジェルタイプの粉飴はとても便利です。
粉飴ジェルの自作方法
ジェルタイプで販売されている粉飴もあります。ジェルタイプの粉飴も、他のエナジージェルと比較すると、十分安いです。
しかし、粉末状の粉飴からジェルタイプの粉飴を自作した方が、さらにコストをかけずにエネルギー補給できるようになります。
手順①粉飴の量を測る

まずは、粉末状の粉飴の量を計測しましょう。普通のボールと重さを測定するはかりがあれば便利です。もし、計測するはかりがなかった場合は、計量スプーンなどを使用するといいでしょう。
摂取したいカロリーになるように、計測します。100gあたり約400kcalなので、そこを基準に計測するといいでしょう。
手順②水を混ぜて粘度を調整する

粉飴の量を計測したら、水を混ぜて粉飴をジェル状にしていきます。粉飴の量の半分から、粉飴と同じ量の水を入れて混ぜて、スプーンなどでかき混ぜるとちょうどいいです。
粉飴の半分の量の水の場合は、粘度が強め、粉飴と同じ量の水であれば結構さらさらな状態になります。ご自身が好きな粘度になるように少しずつ水を足して調整しましょう。
手順③フラスクボトルに入れる

ご自身のお好みの粘度に調整できたら最後に、フラスクボトルに入れていきましょう。ボールを傾けて、フラスクボトルに入れるようにするだけで、問題なく行えます。
フラスクボトルに入れるときに、小さくだまになったところがあったとしても、時間が経てば溶けていることもあるので、そこまで心配する必要はないでしょう。
賞味期限について
保存も数日であれば問題ないでしょう。しかし、明確な賞味期限があるわけではないので、自作ジェルはなるべく早く飲むようにしましょう。
アミノ酸やカフェインもおすすめ
粉飴の自作ジェルの場合は、アミノ酸やカフェインを一緒に入れると、市販のエナジージェルを真似ることもできます。
アミノ酸は筋肉の分解を予防できます。
カフェインを入れると集中力やパフォーマンスの向上につなげることができます。
まとめ
自作の粉飴ジェルで効率よくエネルギー補給をしよう!
持久系のスポーツの場合、糖質などのエネルギー補給は大切です。粉飴は、吸収性が高いので、効率的にエネルギー補給ができます。また、甘味が抑えられているため飲みやすいです。
さらに、コストパフォーマンスにも優れているため、お財布にも優しい補給食です。自作ジェルを作ることでさらにコストを抑えることができます。
作り方も簡単ですので、ぜひ一度作ってみてください。
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