昨今スポーツバイクがブームになっています。体調管理や金銭的な面でスポーツバイクは非常に優れています。ただ単に、趣味でスポーツバイクでサイクリングをしたい方も多いです。なかには、感染症に対して敏感になった都心部では公共交通機関ではなく、自転車へのシフトを検討している方も多いのでしょう。
しかし、スポーツバイクといっても種類が多いです。特に、ロードバイクとクロスバイクは見た目が似ているため、使用用途も重なっています。そのため、このような悩みが多いのではないでしょうか?
結局ロードバイクとクロスバイクのどちらを選べばいいのかわからない
どちらの自転車を選ぶべきかは、自身の使用用途や予算など幅広い情報を把握した状態で選ぶと、後悔しないでしょう。ロードバイクとクロスバイクの特徴やそれぞれのメリット・デメリットをここで再確認して、最後に紹介するポイントで決めてみるといいでしょう。
- ロードバイクとクロスバイクの特徴
- ロードバイクとクロスバイクの具体的な違い
- スポーツバイク選びのときに整理すべき情報
- 実際の選び方
コンテンツ
ロードバイクの4つの特徴
まずは、ロードバイクについての外観の特徴や性能について細かく解説していきます。
特徴①性能が高い
ロードバイクはヨーロッパを中心に人気が高まって、現在では、世界中の方が乗っていますが、もともとは、競技用の自転車として使われていました。ロードレースといわれるレース競技で使用されていたため、ほかの自転車よりも重量や乗り心地などすべての性能が高いレベルで実現されています。
ロードバイク=「軽い・速い」
これがロードバイクを一番わかりやすく、的確な表現でしょう。
特徴②タイヤが細い
ロードバイクは、できるだけ軽く・速く走るようにタイヤの太さが細くなっています。最近は昔よりもわずかに太いタイヤが主流となっていますが、それでも、ほかの自転車よりは細いです。タイヤが細いことで、路面抵抗が少なくなったり、全体の重量が軽くなるというメリットがあります。タイヤが細いため、見た目もスポーティです。
特徴③ハンドルがドロップハンドル
ロードバイクのハンドルは、ほかの自転車とは違って、独特のかたちをしています。ドロップハンドルといわれるハンドルは、下方向に湾曲した部分が備わっています。ドロップハンドルの握る部分は、シーンによって使い分けられます。「下ハン」といわれる、ドロップハンドルの一番低い部分を握ると、空気抵抗が少ない深い前傾姿勢で乗ることができるようになっています。
特徴④価格が高価
ロードバイクは、非常に高性能な自転車に作られているため、どうしても購入時の価格が高くなりやすいです。カーボンで作られたロードバイクは高いもので、100万円以上するモデルも珍しくありません。しかし、最近は、さまざまなラインナップがあるので、自分の予算に合ったロードバイクを選択することもできます。フレームの素材や使っているパーツのグレードを考慮して選ぶと、自身の予算に合わせられます。
クロスバイクの4つの特徴
ロードバイクの特徴はおわかりいただけたでしょうか? では、次にクロスバイクの特徴について解説します。見た目は似ていても、全く別の自転車なので、しっかりとポイントをおさえることで、それぞれの特徴がわかります。
特徴①快適性が高い
クロスバイクは、ロードバイクよりもタイヤが太く設計されているため、路面からの衝撃を吸収する性能が高くなっています。そのため、ロードバイクよりも快適性が高い傾向にあります。ロードバイクでは、ちょっとした路面の亀裂からの振動でもストレスに感じることもありますが、クロスバイクは振動に対するストレスも少ないです。また、タイヤが太くなると、路面とタイヤの食いつきもよくなるので、安全性も高くなっています。
特徴②ハンドルがフラット
ロードバイクは、ドロップハンドルを採用していますが、クロスバイクは一本の棒のようなフラットハンドルを使用しています。フラットな構造なので、ロードバイクのような深い前傾姿勢をとることはできません。その反面、常に体を起こした状態で乗ることができるため、呼吸が非常に楽になります。長い距離を走っていても、体に無理なく走れます。
特徴③スタンドなどを取り付けられている
クロスバイクは、街中で自転車を停めておくときに使用するスタンドなどが取りつけられています。スタンドが取り付けられていることで、街中でも非常に便利になります。街中に停めておきたい場合は、スタンドの存在は重宝されます。
特徴④全体重量が重い
クロスバイクは、ロードバイクよりも快適性が高いですが、タイヤを太くしたり、スタンドなどのロードバイクにはないパーツが取り付けているため、全体の重量がロードバイクよりも重くなる傾向にあります。しかし、山の中で上り坂を上ったりしない方には、そこまで気になりにくいです。街中を走っているときに重量による違いを感じることは少ないでしょう。
ロードバイクとクロスバイクの4つの違い
ロードバイクと、クロスバイクのそれぞれの特徴については、解説しました。では、実際に二つの自転車を比較すると、どのような違いがあるのでしょうか? 最後に、ロードバイクとクロスバイクの違いについて解説します。
違い①購入時の価格
ロードバイクとクロスバイクでは、購入時にかかってくる費用に大きな差があります。ロードバイクは価格帯が広く、ピンキリですが、安くても10万円近い出費が必要になります。一方、クロスバイクの方が購入時の金額は数万円で足りることもあります。金額的なことを考慮すると、クロスバイクの方がはじめやすいでしょう。
価格が安いからといって安易にクロスバイクを購入すると後悔することもあるため、準備資金に違いがあるとの認識を持っておくといいでしょう。
違い②タイヤの太さ
ロードバイクは、速度や重量面で恩恵を受けるために、タイヤの太さを細くしています。しかし、クロスバイクは、ロードバイクとは反対にタイヤを太めに設計されています。それぞれ一長一短なので、それぞれのメリットとデメリットを理解しておくといいでしょう。
違い③ハンドルの形状
ロードバイクとクロスバイクの外観で一番大きく違いを感じる部分としては、ハンドルの形状です。クロスバイクは一直線のフラットハンドルですが、ロードバイクは、ドロップハンドルを採用しています。ロードバイクの方がドロップハンドルを使うことで、非常にレーシーな見た目になっています。速さを求めるか、快適性を求めるかで選択が分かれるでしょう。
違い④メインとなる用途
ロードバイクとクロスバイクの最大の違いとしては、自転車を使うメイン用途です。ロードバイクは、高速で、長い距離走行することに特化しています。その反面、クロスバイクは街乗りなどに最適な設計になっているため、通勤にも使用できます。購入時には、自分のメインとなる用途を考慮してロードバイクとクロスバイクのどちらかを選ぶようにするといいでしょう。
ロードバイクとクロスバイクを選ぶ上で重要なポイント
- 週末のサイクリングで50km以上の距離を目指したい方
- とにかくスタイリッシュで速いスポーツバイクが欲しい方
- ロードレースに興味があってはじめてみたい方
- クロスバイクを持っていて、スポーツバイクでの楽しみ方の幅を広げたい方
- 自転車での通勤や通学がメインの用途である方
- 週末でのサイクリングが30km未満の方
- 街中で比較的ストレスを少なくスポーツバイクを楽しみたい方
- とりあえずスポーツバイクを気軽にはじめたい方
まとめ
ロードバイクとクロスバイクは似ていても全く別物
今回は、スポーツバイクの中でも、非常に似ているロードバイクとクロスバイクのそれぞれの特徴や違いについて解説しました。それぞれの自転車に得意分野があるため、ロードバイクとクロスバイクは見た目は似ていたとしても、全く別の乗り物です。それぞれの特徴を理解して選ぶようにしましょう。自分にあった愛車を購入して、後悔のない自転車ライフに踏み入れましょう。
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