ロードバイクにおいて、タイヤは比較的交換しやすく、交換頻度が多いパーツの一つです。
しかし、ロードバイクのタイヤメーカーは数が多く、製品ラインナップはさらに多いです。
そのため、いざ交換しようとしても迷いやすく、初心者の方であればなおさらどのタイヤがいいのかわからない場合も多いでしょう。
タイヤの種類やタイヤメーカーを理解できれば、ある程度の特徴や、そのタイヤに向いている方の特徴などを把握できるようになります。
今回は、ロードバイクのタイヤに関する基本的な知識を振り返りつつ、オススメのクリンチャータイヤとチューブラータイヤについてまとめました。
ロードバイクでのタイヤの種類
タイヤの種類①クリンチャータイヤ
メリット | 交換がしやすい |
製品ラインナップが多い | |
価格が安い | |
デメリット | リム打ちパンクしやすい |
「万能タイヤ」
ロードバイクのクリンチャータイヤを表現するには「万能」という言葉がぴったりでしょう。
路面に接するタイヤが、空気を含むインナーチューブを上から覆うような構造になっています。
シンプルな構造なのでタイヤ交換がしやすいというメリットがあります。また、性能面も高いです。
さらには、価格も安いというオマケ付きです。
一番使われているタイヤは間違いなくクリンチャータイヤでしょう。
タイヤの種類②チューブラータイヤ
メリット | 性能が高い |
重量が軽い | |
パンクしても急に空気が抜けない | |
デメリット |
価格が高い |
パンクしたら原則タイヤ交換 | |
取り付けが少し面倒 |
「高性能タイヤ」
チューブラータイヤは、一番古くから使われています。古いので性能が劣っているかというと、実は真逆です。
一番性能が高いタイヤがチューブラータイヤだからこそ、今でもロードレースでも好んで使用されています。
チューブラータイヤは、筒状になったタイヤのなかに、空気が入るインナーチューブが包み込まれています。
タイヤをそのままホイールのリムにセメント材を使って貼り付けるため、交換時の手間がかかるというデメリットはありますが、乗り心地やコーナーでの安定性がとても高いです。
タイヤの種類③チューブレスタイヤ
メリット | 転がり抵抗が少ない |
パンクしてもシーラントで塞がる | |
乗り心地がいい | |
デメリット |
取り付けが一番大変 |
製品ラインナップが少ない |
「新規参入タイヤ」
チューブレスタイヤは、インナーチューブがなく、タイヤだけをホイールのリムにはめ込むため、取り付けがとても難しいです。
取り付けが難しいにも関わらず、性能はチューブラータイヤの方が上といわれていたため、これといったメリットがなく、使われることがありませんでした。
しかし、最近になって取り付けがしやすいホイールも販売されたことにより人気が一気に高まりました。
チューブレスタイヤは、乗り心地がいいだけでなく、転がり抵抗も少ないといわれています。
チューブレスタイヤは、新規参入したことで今後注目されるタイヤです。
ロードバイクのタイヤの選び方
ロードバイクでのタイヤの選び方は、そこまで難しくはありません。3つのポイントを意識するといいでしょう。
選び方①タイヤの種類
まず最初に選ぶべきポイントは、先ほど紹介したタイヤの種類です。
ご自身の用途を明確にして、用途にあったタイヤの種類を選びましょう。
クリンチャータイヤやチューブラータイヤであれば自分での取り替えも行えます。
チューブレスタイヤも自分で交換できますが、万が一うまくいかなかったときはショップに持ち込んで対応してもらうといいでしょう。
選び方②タイヤの太さ
どの種類のタイヤにするかを選んだら、次はタイヤの太さも考えてみましょう。
以前は20cや23cが主流でした。しかし、近年の研究で太い方が転がり抵抗や空気抵抗が少ないことがわかってからは、25cが選ばれることが多くなっています。
そもそも、トレンド自体がワイドな太さのタイヤを選ぶ傾向になってきました。
最近ではさらに太い28cを選ぶ方もいます。現にプロチームでも28cを採用していることもあります。
選び方③メーカー・モデル
タイヤの種類やタイヤの太さを決めても、ロードバイク市場には、たくさんのタイヤメーカーや、モデルがあります。
一見同じようなタイヤに見えても、それぞれのメーカーには、「レーサー向け」「高耐久性」「快適性」など特徴をもったタイヤを開発しています。
タイヤメーカーは好みによる部分が大きいですが、自分のお気に入りのメーカーやモデルを見つけるのもいいかもしれません。
選び方④ホイールの規格にあわせる
タイヤ選びの大前提としてホイールの規格を考慮しなければいけません。
まず、ホイールの直径サイズに合わせたタイヤを選びましょう。
また、最近のトレンドが太めのタイヤであるからといって、闇雲に太いタイヤを選ぶことも不適切です。
リム内径が小さいホイールに太いタイヤを取り付けようとしてもうまく取り付けられない場合があります。
また、取り付けられたとしても、リム内径が小さいホイールと太いタイヤでは、路面抵抗が高くなってしまうといわれています。
タイヤを変えると全てが変わる!?
タイヤはカスタムのコスパナンバー1
ロードバイクの魅力的なポイントの一つに「自由なカスタマイズ」があります。
いろいろなパーツをカスタマイズすることで、自分好みのロードバイクにできます。
タイヤは数多くあるパーツの中でも、変化に気づきやすいパーツです。
また、タイヤを交換するときの費用も比較的安く行えます。
そのため、タイヤを交換するカスタマイズは、一番コスパがいいでしょう。
抵抗・乗り心地が激変
ロードバイクの多くのパーツの中で、路面と接しているのはタイヤだけです。
そのため、タイヤを交換すると路面からのフィーリングが変わり、乗り心地や進み具合が激変します。
すなわち、タイヤ一つ交換するだけでも自分の好きなロードバイクに寄せることができます。
初心者の方には、タイヤ交換を一番最初に取り組んでみることをオススメします。
オススメのクランチャータイヤ3選
オススメのタイヤ①コンチネンタル GP5000
Continental(コンチネンタル) GrandPrix 5000(グランプリ 5000) 700C クリンチャータイヤ 2本セット +zitensyadepoステッカー (700×23) [並行輸入品]コンチネンタルのタイヤは、耐久性に優れたモデルが数多くあります。
その中でもGP5000は、路面との摩擦抵抗が少なく、コーナーでの安定性も高くなっています。
ロードレースにもロングライドにも幅広く使えるタイヤです。
オススメのタイヤ②ミシュラン パワーシリーズ
2本セット Michelin(ミシュラン) パワー コンペティション クリンチャーロードタイヤ (700×23c) [並行輸入品]コンチネンタルと同様にロードバイクのタイヤメーカーとしてミシュランは有名です。
ミシュランのパワーシリーズのタイヤの特徴として、用途別になって3つのタイヤを使い分けられることです。
用途を明確にして使い分けることで、ロードレースにもロングライドにも、天気が悪い日のライドにも対応できます。
オススメのタイヤ③ピレリ P ZERO VERO
PIRELLI(ピレリ) P ZERO VELO ロード クリンチャータイヤ (700x25C, 2本セット) [並行輸入品]ピレリのタイヤはF1などで培った技術力の高さがあります。
そのピレリが販売しているロードバイク用タイヤが「P ZERO VERO」です。
P ZERO VEROは非常にロードレーサーに向いているタイヤです。
コンチネンタルのGP5000と比べて軽く・柔らかいです。
軽いため初速やヒルクライムで速く走れます。また、柔らかいため乗り心地もいいでしょう。
オススメのチューブラータイヤ3選
オススメのタイヤ①コンチネンタル コンペティション
Continental(コンチネンタル) COMPETITION コンペティション チューブラータイヤ (28x25mm) [並行輸入品]コンチネンタルの最高級チューブラータイヤがコンペティションです。コンペティションはプロ選手でも決戦用タイヤとして使われています。
コンチネンタルの特徴であるダイレクトな乗り心地と安定したグリップ力を併せ持っています。
ロードレースでの決戦のタイヤをお探しであるならば、コンペティションが非常にオススメです。
固いタイヤで耐久性も高いですが、その固さがゆえに、ホイールへの取り付けは少し大変ですので、その点は注意が必要です。
オススメのタイヤ②ビットリア コルサ
Vittoria(ヴィットリア) CORSA TUBULAR G2.0(コルサ チューブラー) 700×25C フルブラック 2本セット[国内正規代理店品]コンチネンタルのコンペティションは、ロードレースに向いているタイヤですが、ビットリアのコルサは滑らかな乗り心地が特徴的です。
「グラフェン」という素材を使用することで、低い転がり抵抗と高い耐久性を実現させています。
グラフェンは貫通させるような力にも強いため、耐パンク性も高いといわれています。
オススメのチューブラータイヤ③ヴェロフレックス レコード
VELOFLEX RECORD レコード チューブラー タイヤ 2本セットヴェロフレックスは、チューブラータイヤメーカーとして不動の地位を築きあげています。
ハンドメイドで作っていることもあり、極上の乗り心地を実現させています。
また、極上の乗り心地に加えて、転がり抵抗やコーナーリング時のグリップ力も考慮されて設計されています。
ロングライドで使用するのであればヴェロフレックスがオススメです。
まとめ
タイヤや製品の特徴を知って選ぼう!
今回は、ロードバイクタイヤの種類や選び方、オススメの製品についてまとめました。
種類やメーカー、製品ラインナップが豊富なことから、タイヤについて分かりにくい部分も多いでしょう。
しかし、しっかりと基礎的な部分をおさえておくことで、それぞれの特徴や違いを把握できます。
自身の用途にあったタイヤを選択できるようにしましょう。
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